駒の動きと特殊ルール — 6 種の駒・3 つの特殊手
チェスのルールは世界共通ですが、このゲームには「形勢判断に使う数字」という固有の事情があります。駒の動きを確認したうえで、その数字がどこから来ているかを並べます。
016 種の駒と動き
盤は 8×8 の 64 マス。初期配置は決まっていて、白が下、黒が上に並びます。駒は 6 種類で、動きと価値は次のとおりです。価値の列は、このゲームが形勢判断に使っている数字です。
| 駒 | 動き | 価値(ゲーム内) |
|---|---|---|
| キング | 全方向に 1 マス。取られると負け。 | 200 |
| クイーン | 縦・横・斜めに何マスでも。 | 9 |
| ルーク | 縦・横に何マスでも。 | 5 |
| ビショップ | 斜めに何マスでも。色マスを固定される。 | 3 |
| ナイト | 2 マス進んで 1 マス曲がる(L 字)。駒を飛び越せる。 | 3 |
| ポーン | 前に 1 マス(初手のみ 2 マス)。取るときは斜め前。 | 1 |
02価値の数字はどこから来たか
このゲームの形勢判断は、駒の価値を足し算するだけの関数です。ビショップとナイトが同じ 3、ポーンが 1 で、クイーン 9・ルーク 5 という配分は、人間が使う目安と同じ形をしています。キングだけは 200 で、実質「取られたら終わり」を表す番号です。
一方で、ビショップのペア、ポーンの形、開放ファイル、キングの安全性といった要素は計算に入りません。関数のコメントには古典的な評価式の名前と、機動力などの項が書かれていますが、実装されているのは素材の合計だけです。
そのため「駒得はしているが陣形が悪い」局面でも、数値は駒得の側に振れます。分析画面の数字を読むときは、この前提を思い出してください。
03特殊な 3 手
- キャスリング
- キングとルークを同時に動かす唯一の手。キングが 2 マス動き、ルークがキングを飛び越えて隣に来ます。両方とも動いていないこと、間に駒が無いこと、キングが王手をされていないこと、通過マスと着地マスが攻撃されていないことが条件です。
- アンパッサン
- 相手のポーンが初手で 2 マス進んだ直後に限り、あたかも 1 マスだけ進んだかのように斜め前で取れる手。取った駒は進んだマスではなく、通過したマスに置かれます。成立するのはその 1 手だけです。
- プロモーション
- ポーンが最終段に着くと、クイーン・ルーク・ビショップ・ナイトのどれかに昇格します。このゲームでは着地直後に 4 択のダイアログが出て、選ぶまで手が確定しません。
04王手・詰み・ステイルメイト
王手(チェック)は、次に王が取られる状態です。王手をかけられた側は、王を逃がす・駒で遮る・王手をしている駒を取る、のいずれかで解消しなければなりません。解消できない状態がチェックメイトで、その時点で負けが確定します。
王手ではないのに合法手が 1 つも無い状態はステイルメイトで、引き分けになります。初心者が終盤で勝ちを逃す典型的な形なので、相手の王を追い詰めるときは「逃げ道を残すか、完全に塞ぐか」を意識してください。
05引き分けの 5 条件
このゲームが扱う引き分けは 5 種類です。合意によるものと、自動判定のものが混ざっています。合意引き分けはボタンから提案でき、1 局あたり最大 6 回まで、再提案には 10 秒・30 秒・60 秒のいずれかの待ち時間が入ります。
- 合意 — 両者が引き分けに同意した。
- ステイルメイト — 王手ではないが合法手が無い。
- 駒不足 — どちらも詰ませる戦力が残っていない。
- 50 手ルール — 駒を取らずポーンも動かさない手が 50 手続いた。
- 同一局面 3 回 — 同じ配置・同じ手番が 3 回現れた。
06この画面の下で合法手を試せます
ページの末尾に、盤面を自由に置いて合法手を確かめる道具を用意しました。駒の種類と位置を選ぶと、その駒が動けるマスと、動いた後に自分の王が王手されるかどうかを判定します。ルールの確認用で、キャスリング・アンパッサン・プロモーションの 3 手は対象外です。
合法手チェッカー
空きマスをクリックすると、上の「置く駒」が置かれます。置いた駒をクリックすると合法手が出て、移動先をクリックすると動きます。同じ駒をもう一度クリックすると選択だけが外れ、右クリックでその駒を消せます。王手は盤上の白・黒どちらのキングにも判定します。
駒を置いてください。
- 移動できるマス
- 取れる相手の駒
- 王手されているキング
対象外:キャスリング、アンパッサン、ポーンのプロモーション。これらは手の形が特殊なので、別途ルールページで説明しています。王手の判定は、飛び道具・ナイト・ポーン・キングの利きを毎回計算し直しています。