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持ち時間と 1 手タイマー — 「時間制限なし」でも 90 秒

この作品で最初につまずくのが時間の扱いです。画面には「5 分」と出ますが、動いているのは 5 分の対局時計ではありません。1 手ごとのカウントダウンで、しかも「時間制限なし」でも 90 秒が動いています。

更新 · 2026-10-27

01実装されているのは 1 手タイマー

持ち時間の選択肢は 5 つ、対局全体の分数としては 0・1・3・5・10 分です。しかし実際にカウントダウンされるのは、手番ごとの制限時間です。値は持ち時間の選択に 1 対 1 で対応し、90 秒・0 秒・60 秒・90 秒・90 秒となっています。

対局全体の分数は、記録(PGN のヘッダ)と終局画面の表示に使われるだけで、減っていく時計としては動きません。だから「5 分の対局」を選んでも、5 分で終わるわけではありません。

持ち時間の 5 択と、実際に動く 1 手タイマー・警告(構築 JS: settings.js)
画面の選択対局全体の分数1 手の制限残り警告
時間制限なし0 分90 秒30 秒
1 分1 分タイマー無し(0 秒)10 秒
3 分3 分60 秒10 秒
5 分(既定)5 分90 秒20 秒
10 分10 分90 秒20 秒

02「時間制限なし」の落とし穴

「時間制限なし」を選ぶと、対局全体の分数は 0 になり、画面の表示も無制限として扱われます。しかし 1 手タイマーの値は 90 秒で、これは他の選択肢と同じです。つまり盤面では 90 秒のカウントダウンが動いています。

初心者に勧められる「時間制限なし+いちばん弱い AI」という組み合わせでも、1 手 90 秒は変わりません。長考したい局面では足りないので、時間を気にせず指したいなら、むしろ 1 分モードのほうがタイマーが無いぶん自由です。

この仕様は発行元の説明文には書かれていません。画面の表示だけを見ると「無制限」と読めてしまうため、当サイトでは最初にここを書いています。

031 分モードだけタイマーが動かない

1 手タイマーの値が 0 のとき、タイマーは起動しません。値が 0 なのは 1 分モードだけなので、このモードでは時間切れが発生しません。勝敗はチェックメイト・投了・引き分けの判定だけで決まります。

1 分という名前から「1 分で終わる速い対局」を想像すると外れます。実態は「1 手の時間制限が無い、じっくり指せる対局」です。名前と実装が一致していない数少ない箇所なので、覚えておくと混乱しません。

04時間切れのときに起きること

タイマーが 0 になると、その場で対局が打ち切られます。終局の扱いは「時間切れ」で、投了と同じく負け側の終了として処理されます。持ち時間の残量を引き継ぐ仕組みは無く、1 手ごとに 90 秒へ戻ります。

したがって「残り時間を貯めて終盤で使う」という戦い方はできません。1 手ごとに独立した 90 秒だと考えて、局面ごとに配分を決めるのが正解です。

05時間の計算機

ページ末尾に、選択した持ち時間と経過秒数から「残り何秒か」「その手で時間切れになるか」を出す計算機を置きました。値はすべて上の表の実数です。実戦の感覚と突き合わせてみてください。

0690 秒をどう使うか(推測)

序盤は定跡的な手が続くので、10 秒もあれば足ります。中盤の駒の取り合いが始まる数手に 40〜50 秒、終盤の詰み筋に残りを使う、という配分が現実的です。1 手に 90 秒あると聞くと長く感じますが、候補手を 3 つ比べると 1 つあたり 30 秒しかありません。

時間切れは即負けなので、迷ったら「駒を取られる手を避ける」だけで十分な場面も多いです。この配分論は当サイトの整理であり、ゲーム内に表示される推奨値ではありません(推測)。

1 手タイマー計算機

画面の「プレイ時間」と、その手で考えた秒数を選ぶと、残り秒数と何が起きるかを出します。数値は構築 JS の実数です。0 秒のモードはタイマーが起動しません。

70 秒

5 分モードは 1 手 90 秒。残り 70 秒です。

プレイ時間ごとの実数(構築 JS: settings.js / CMoveTimeController.js)
画面の選択対局全体の分数1 手の制限残り警告
時間制限なし0 分90 秒30 秒
1 分1 分タイマー無し10 秒
3 分3 分60 秒10 秒
5 分5 分90 秒20 秒
10 分10 分90 秒20 秒