持ち時間と 1 手タイマー — 「時間制限なし」でも 90 秒
この作品で最初につまずくのが時間の扱いです。画面には「5 分」と出ますが、動いているのは 5 分の対局時計ではありません。1 手ごとのカウントダウンで、しかも「時間制限なし」でも 90 秒が動いています。
01実装されているのは 1 手タイマー
持ち時間の選択肢は 5 つ、対局全体の分数としては 0・1・3・5・10 分です。しかし実際にカウントダウンされるのは、手番ごとの制限時間です。値は持ち時間の選択に 1 対 1 で対応し、90 秒・0 秒・60 秒・90 秒・90 秒となっています。
対局全体の分数は、記録(PGN のヘッダ)と終局画面の表示に使われるだけで、減っていく時計としては動きません。だから「5 分の対局」を選んでも、5 分で終わるわけではありません。
| 画面の選択 | 対局全体の分数 | 1 手の制限 | 残り警告 |
|---|---|---|---|
| 時間制限なし | 0 分 | 90 秒 | 30 秒 |
| 1 分 | 1 分 | タイマー無し(0 秒) | 10 秒 |
| 3 分 | 3 分 | 60 秒 | 10 秒 |
| 5 分(既定) | 5 分 | 90 秒 | 20 秒 |
| 10 分 | 10 分 | 90 秒 | 20 秒 |
02「時間制限なし」の落とし穴
「時間制限なし」を選ぶと、対局全体の分数は 0 になり、画面の表示も無制限として扱われます。しかし 1 手タイマーの値は 90 秒で、これは他の選択肢と同じです。つまり盤面では 90 秒のカウントダウンが動いています。
初心者に勧められる「時間制限なし+いちばん弱い AI」という組み合わせでも、1 手 90 秒は変わりません。長考したい局面では足りないので、時間を気にせず指したいなら、むしろ 1 分モードのほうがタイマーが無いぶん自由です。
この仕様は発行元の説明文には書かれていません。画面の表示だけを見ると「無制限」と読めてしまうため、当サイトでは最初にここを書いています。
031 分モードだけタイマーが動かない
1 手タイマーの値が 0 のとき、タイマーは起動しません。値が 0 なのは 1 分モードだけなので、このモードでは時間切れが発生しません。勝敗はチェックメイト・投了・引き分けの判定だけで決まります。
1 分という名前から「1 分で終わる速い対局」を想像すると外れます。実態は「1 手の時間制限が無い、じっくり指せる対局」です。名前と実装が一致していない数少ない箇所なので、覚えておくと混乱しません。
04時間切れのときに起きること
タイマーが 0 になると、その場で対局が打ち切られます。終局の扱いは「時間切れ」で、投了と同じく負け側の終了として処理されます。持ち時間の残量を引き継ぐ仕組みは無く、1 手ごとに 90 秒へ戻ります。
したがって「残り時間を貯めて終盤で使う」という戦い方はできません。1 手ごとに独立した 90 秒だと考えて、局面ごとに配分を決めるのが正解です。
05時間の計算機
ページ末尾に、選択した持ち時間と経過秒数から「残り何秒か」「その手で時間切れになるか」を出す計算機を置きました。値はすべて上の表の実数です。実戦の感覚と突き合わせてみてください。
0690 秒をどう使うか(推測)
序盤は定跡的な手が続くので、10 秒もあれば足ります。中盤の駒の取り合いが始まる数手に 40〜50 秒、終盤の詰み筋に残りを使う、という配分が現実的です。1 手に 90 秒あると聞くと長く感じますが、候補手を 3 つ比べると 1 つあたり 30 秒しかありません。
時間切れは即負けなので、迷ったら「駒を取られる手を避ける」だけで十分な場面も多いです。この配分論は当サイトの整理であり、ゲーム内に表示される推奨値ではありません(推測)。
1 手タイマー計算機
画面の「プレイ時間」と、その手で考えた秒数を選ぶと、残り秒数と何が起きるかを出します。数値は構築 JS の実数です。0 秒のモードはタイマーが起動しません。
| 画面の選択 | 対局全体の分数 | 1 手の制限 | 残り警告 |
|---|---|---|---|
| 時間制限なし | 0 分 | 90 秒 | 30 秒 |
| 1 分 | 1 分 | タイマー無し | 10 秒 |
| 3 分 | 3 分 | 60 秒 | 10 秒 |
| 5 分 | 5 分 | 90 秒 | 20 秒 |
| 10 分 | 10 分 | 90 秒 | 20 秒 |